太田材木不動産

施工事例

ピリピリしない家

    

木から発せられるプラスの良さを提供していく

きっかけは、年に何回か行う完成見学会でした。親子3人で来場され、中にお通しすると、

「あ、この家ピリピリしない」
「あ、俺もピリピリしない」
「もしかしてここ、1ヶ月くらい住んでいる家ですか?」
「これから住むところです。換気扇も一昨日から回したんです」
「ところでピリピリとは、どういうことですか?」
「今、アパート住まいで室内の化学物質のピリピリ感に悩まされているんです」
「そうですか。特別なことをしたわけではなく、うちが普段やっている施工通りの家なんですよ」
「これまでいろいろな完成見学会に行ったけど、無くならなかったんです。ピリピリが」

たまたま広告で知った私たちの完成見学会に「行ってみようか」と来てくださったのです。その後、場所を移して東原町の展示場でもピリピリしないか見てもらいました。1時間くらいお話しした中で違和感はなかったようでした。それまで「ピリピリしない」にこだわったわけではない私たちですが、言われて「そうなのか」と思いました。

そこから「どう暮らしていくか」のやり取りがスタートしました。施主さんは忙しく国内外で仕事をされていため、その合間を縫ってプランを作っては打ち合わせを重ねました。「玄関ドアが内開きの方が良い」と、施主さんの生活スタイルに合わせることで、こちらの固定観念がなくなっていく感覚もありました。また時間をかけることでわかってくるものがあり、それをプランに反映していくのも大事にしました。リビングの梁の意匠は施主さんのリクエストです。

現場が進む中で、何度か締め切った空間でピリピリしないかを確認してもらいました。ピリピリに対応するポイントは、素材選択と施工・換気です。使う素材は有害物質を出してはいけないのが当たり前で、F☆☆☆☆(フォースター)など有害物質を出さない内部建具などを選択しました。寝室の壁には調湿効果のある仕上材を使用、越後長次郎杉のリビングフロアも気に入っていただくことができました。

ピリピリする化学物質が負の成分だとすれば、木材から発せられるプラスの良さを提供していく。その価値に改めて気づかせてもらった仕事です。

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